強度行動障害支援者養成研修【目的と概要】

強度行動障害支援者養成研修障がい福祉資格・研修
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みなさんおつかれさまです!

みなさんは強度行動障害支援者養成研修は知っているでしょうか?

行動障害が極端に現れる、重度の障がい者を対象とする知識や支援を専門的に学べる研修です。

増える強度行動障害の障がい者に対して、主に支援スキルの向上と地域との連携、虐待防止の観点から国が進めている施策の一つです。

では、強度行動障害支援者養成研修で、どんなことを学ぶのか。

それが意味するところは何なのか。

研修を受講した経験から、かいつまんで要点を紹介したいと思います。

強度行動障害行動障害についてはこちらの記事を参考に↓

強度行動障害支援者養成研修
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強度行動障害支援者養成研修とは

平成25年度より、強度行動障害支援者養成研修が、都道府県地域生活支援事業として始まりました。

その後も全国規模で開催されており、

もうすでに受講された方もいると思います。

この研修のプログラムやテキスト開発、先立つ研修指導者の人材育成研修会(国研修)の開催には、主として独立行政法人国立重度知的障害者総合支援施設のぞみの園が携わっています。

群馬県を所在地とするのぞみの園は、その前身から40年以上の歴史を持つ、主に重度知的障害者のための総合施設です。

研修の開催にあたり、

強度行動障害支援者養成研修を、

入所、通所、居宅、相談等、強度行動障害者の障がい福祉サービスに携わるあらゆる職員を対象に、今後、従事者として身につけるべく「基礎的な知識」と「初歩的な支援計画の立案方法」を学ぶ場

出典:強度行動障害支援者養成研修(基礎・実践研修)運営の手引き 独立行政法人国立重度知的障害者総合支援施設のぞみの園

であると設定しています。

また、研修は、基礎研修実践研修とに分かれています。

個別に見ていきましょう。

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強度行動障害支援者養成基礎研修

概要

  • 基礎研修の目的

    「チームで支援するための最低限の知識を知ること」
  • 対象者

    実務経験1年以上の新任職員
  • 研修内容

強度行動障害支援者養成基礎研修内容

出典:「【資料】強度行動障害支援者養成研修のねらい 」国立障害者リハビリテーションセンター
  • 実施主体、事務局

    各都道府県により異なり、県障害福祉部署や福祉事業団体、法人、民間企業が連携、委託の関係で運営している。

基礎研修における支援のポイント

基礎研修に使用するテキストやカリキュラムは、企画・運営する事務局により異なるようですが、基本的なカリキュラムは国基準を元に作成されています。

強度行動障害支援者養成研修 基礎研修カリキュラム

出典:「強度行動障害支援者養成研修(基礎・実践研修)運営の手引き」独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園

強度行動障害自閉症などについての知識の習得と関連制度の理解、
障害特性環境要因の理解が主となる。

実施主体により、DVD教材を取り入れていることもあるよう。

支援については、氷山モデルをイメージした障害特性環境要因の理解を通して、アセスメントシートの作成、構造化による支援を紹介している。

また、個人ではなくチームプレイに重きを置いているため、グループワークも多く取り入れている。

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強度行動障害支援者養成実践研修

概要

  • 実践研修の目的

    「チームで支援するための具体的な方法を立案すること」
  • 対象者

    基礎研修を修了し、3年から5年程度の強度行動障害の支援の経験
  • 研修内容

強度行動障害支援者養成実践研修内容

出典:「【資料】強度行動障害支援者養成研修のねらい」国立障害者リハビリテーションセンター
  • 実施主体、事務局

    各都道府県により異なり、県障害福祉部署や福祉事業団体、法人、民間企業が連携、委託の関係で運営している。

実践研修における支援のポイント

実践研修に関しても、使用するテキストやカリキュラムは、企画・運営する事務局により異なるようですが、基本的なカリキュラムは国基準を元に作成されています。

強度行動障害支援者養成研修 実践研修カリキュラム

出典:「【資料】強度行動障害支援者養成研修のねらい」国立障害リハビリテーションセンター

施設利用者一人一人には支援内容を計画して明文化する、個別支援計画を作成していますが、

強度行動障害と判定を受けた人に対して、(施設が加算を得るには)別に支援計画フォームと支援手順書兼記録用紙(以下、支援計画等)の作成が必要になります。

支援計画等は、個別支援計画から具体的専門的な活動やスケジュール、支援方法など、その強度行動障害者の特性背景を鑑みた上で作成されるものです。

実践研修では、主にその支援計画等の作成方法を学びます。

また、利用者個別の担当職員への指示、助言やサービス管理責任者と支援方法についての議論、支援計画等の改定もできるように求められます。

支援計画等は、日々の活動を記録しなければなりませんが、

それは言い方を変えれば、個別支援計画とは異なり、適時内容を改定改善する余地があることを意味しています。

ここでもチームプレイを重視しているようですので、グループワークを多く取り入れています。

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平成31年度 強度行動障害支援者養成研修:主な開催主体と募集要項リンク【関東】

※以下、平成31年6月1日時点での情報です。

東京都

神奈川県

千葉県

埼玉県

群馬県

茨城県

栃木県

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まとめ(3つのポイント)

いかがだったでしょうか?

強度行動障害を持つ人は、行動援護利用者を含め、3万人いると推計されているようです。

また、年々強度行動障害支援者養成研修を受講する人も増えているようです。

僕が実際に研修を受講して本当に役に立ったと思われる項目は、

①強度行動障害や自閉症についての知識の習得

②その強度行動障害者の特性に見合った支援方法の構築

③チームで情報や支援方法の共有することの重要性

です。

知識や技術を習得し、実際の現場で支援の想像力を働かせることは必須だと思います。

ただ、もっと重要なのは、支援を狭めてしまわないような、環境整備です。

利用者はもちろん現場で支援を行う支援員にとっても、です。

多様な利用者に多様な支援を行うためには、想像力を限定しないような、のりしろが必要だと思うのです。

もし、各施設の現場で、支援のことで、支援員が一人で悩んだり苦しんでいるなら、

それは、施設の責任でもあります。

あなただけの責任ではありません。

もっと腹を割って話し合える、時間とチームはないものかなあ。


障がい者と支援者を応援しています!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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