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【障がい者グループホーム】エアコンにこだわる問題行動への支援

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【障がい者のグループホーム】エアコンにこだわる問題行動への支援方法

みなさん、おつかれさまです。

みなさんは利用者にどんな支援方法を提供していますか?

入所施設グループホームの入居者の中には、強いこだわりを持つ利用者も多くいます。

利用者の自立生活のために、支障をきたす問題があれば支援していかなければなりませんよね。

今回は、エアコンにこだわり、問題行動のあるグループホーム入居者を一例に支援方法を考えていきたいと思います。

○Sさん
○男性
○50代
○グループホーム入所
○生活介護所属
○知的障害
○身体障害者(片麻痺・一部車椅子使用)

○身体障害者手帳3級
○療育手帳B
○障害支援区分3

○日常生活一部を支援
○日常会話・意思疎通にほぼ支障はない
○良く喋る

目次

障がい者グループホームの居室における、エアコンの使い方の問題とリモコンに執着するわけ

障がい者グループホームの居室における、エアコンの使い方の問題とリモコンに執着するわけ

たとえば、

  • 夏場に暖房を使用
    • 部屋干しの洗濯物を乾かすため
    • 冷房が効きすぎたため
  • 冬場に冷房を使用
    • 部屋干しの洗濯物を乾かすため
    • 暖房が効きすぎたため
    • 入浴後で暑いため
  • 設定温度の過剰
    • すぐに暖まる(涼しくなる)ように
  • 風量の過剰
    • すぐに暖まる(涼しくなる)ように
  • リモコンを手放さない
    • 支援員が取り上げようとすると、全力で阻止する。

こんな使い方。

まあ、これはエアコンの使い方に問題があるわけですが、なぜ問題行動かと判断したかというと、

今でこそ自力で歩けるようになったSさんですが、普段から怠けがちで自分できることも支援員にお願いをする方です。
(なんだかんだ言い訳して!)

洗濯物の部屋干しも、面倒だから、とは言わず、

外の匂いが付くから!だそうです。

ベッドの上には、リモコンやCDプレイヤー、CDとカセットテープ、小型ゲーム機など、

できるだけ動かず、ベッドの上で過ごせるよう配置しています。

支援員としては、日頃から体を動かしてもらい身体機能の低下と、身体障害者にありがちな拘縮を防ぐために支援しなければなりませんが、

ベッドの上の整理整頓を拒否し、なにかと交換条件を突きつけて逆に支援員に提案してきます。
あれが欲しい、これが買いたい、などなど)

エアコンのリモコンに関しては、こんな出来事が…

一度世話人さんが取り上げようとしたところ、世話人さんの手をつかんで拒絶し、居室に鍵を掛けて閉じこもってしまった。

これはつまり、こだわりというか、依存と言っていいかもしれません。

障がい者グループホームでエアコンにこだわる問題行動への支援方法

保護者もSさんの性格を十分理解していましたので、モニタリング面談ではきつく叱っていただきました🙇‍♂️

ただし、リモコンを取り上げて支援員が管理することはしませんでした。

急激な変化はSさんだけでなく支援員にとっても負担になることがあります。

僕一人で支援してるわけではありませんから、他の支援員と世話人の協力が必要です。

支援の周知と、利用者だけでなく支援員が継続できる支援内容、

これが重要です。

また、利用者は、幼少期に受けた保護者からの教育や学校や施設から過去に施された支援に影響されて今の利用者を形成していると思われます。

簡単には変えられないこともある。

支援に無理があれば、時と共になあなあになってしまいます。

これらを考慮して、段階的に支援していこうと決めました。

個別支援計画では、

  • エアコンは一般的な使い方で使用する。
    (衣類を乾かすためには使わない。)
  • エアコンの温度の上限下限を定める。
  • エアコンの風量を定める。
  • 衣服で調節する。

の内容で作成。

また、口頭で、今後無理矢理リモコンを取り上げることはしない、と約束しました。

最後の、衣服で調節する、は、

半身麻痺で脱ぎずらいため、長袖が苦手、半袖Tシャツを多用しているんですね。
衣服の着替えも面倒がるんです。

冬でも薄着で暖房をつけてしまう。

衣服の着脱に関しては、困ったら支援員に声掛けするよう伝え、支援員も手伝うことを約束しました。

Sさんは甘え上手ですから、優しい支援員は本人ができることも手伝ってしまいます。

甘えが別の弊害を生むこともあります。

利用者の甘え、については別の記事でも書いていますので参考にしてください。

あわせて読みたい
【障がい者支援】甘えの行動を問題と捉える世話人とそこに潜む弊害 障がい者支援で利用者が甘えてくることはないでしょうか?なんだかんだ言い訳する甘え上手の利用者に対しては、支援する側も構えて対応するようになってきます。そうなると、本来の支援の目的が変わってきてしまうときがあるんですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

少しづつ問題行動が改善されていけばと思います。

エアコンの使用については、人並みに限度を超えない限りで使用してもらいたいですね。

他には、電気代のこともあります。

光熱費は入居利用者で折半していましたから、理解できる利用者は無駄遣いを非難して、別の問題に発展することもあります。

支援については、

僕が担当する前の支援員の個別支援計画の流れを汲むことも考えながら、

利用者本人にとっても、今の支援員にとっても、今後の支援員にとっても、無理のない支援を計画していきたいものです。


障がい者と支援員を応援しています!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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