障害者施設の仕事を辞めたいと思っている人へ

障害者施設の仕事を辞めたいと思っている人へ障がい者支援員
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かいご畑

みなさんおつかれさまです!

みなさんの職場は働きやすいですか?

障がい者支施設での人間関係や労働環境などで悩まれている方は多いと思います。

今回は僕が実際に障がい者施設を辞めた経緯やそのときの思いを書き留めておきたいと思います。

この記事は決して辞めることを勧めたり、辞めることを留める意図はありませんが、

もし本当に障がい者施設の仕事を辞めようと思う人がいるなら、

自分の思いを整理することの大切さを伝えたいんです。

障害者施設の仕事を辞めたいと思っている人へ
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障がい者施設の仕事を辞めたいと思う理由

まずは、僕の経験から、障がい者施設の仕事を辞めたくなる理由を書き出してみます。

実際に辞めないまでも、当てはまることがあるんじゃないでしょうか。

人間関係

これは、どの仕事でも共通する悩みかもしれません。

障がい者施設という、対人福祉サービスにおいては、主に3つの人間関係があると思います。

①障がい者施設職員との関係

②障がい者施設利用者との関係

③障がい者施設利用者の保護者との関係

①障がい者施設職員との関係

障がい者施設においては、生活介護やB型など事業ごとで分かれ、さらにそれぞれで班分けされていたりします。

一般に最低限の職員で多くの利用者を相手に現場を回している傾向があります。

その最低限の職員の中に自分が入って人間関係を築くわけですから、少しでも関係がこじれてしまったら、ものすごく居心地が悪くなってしまいますよね。

支援のプロとして、そして仕事として、利用者を最優先することは当然ですが、

負担にならない程度にお互い気遣いたいものです。

(…言い方とかね。)

中途採用された立場から言えば、年上か年下か、先輩か後輩か、ごっちゃになりがちです。

そんなわけで僕は誰に対しても敬語で話すよう心掛けていました。

また、法人や事業所の理念みたいな文言があるにしても、実際施設は、管理者の色に染まっているような気がします。

その管理者によって、パワハラも存在するのでしょう。

年度末が近づくと、異動ならどこそこの施設がいいけど、あの管理者は嫌だとか、

支援員の間では持ちきりですね。

いち支援員は管理者を変えることなんてできませんから、

異動を願い出るか、辞めるか、という選択を迫られます。

(年度変わりでその管理者も異動してきたり笑)

②利用者

これも対人福祉サービス特有の人間関係があります。

支援する側も支援される側もお互い人間ですから、どう頭で考えても生理的に受け付けない、体が拒んでしまうような相性もあると思います。

誤解を恐れず言わせてもらうなら、中にはアクの強い利用者もいます。
(言わずもがなアクの強い職員もいるけど)

利用者から求愛され、上司に相談しても適切なアドバイスがもらえず、一人で悩みを抱え込んでしまう職員もいました。

毎日のように手紙をもらい、話しも聴く。

自分だけでなく、施設にも迷惑が掛かるかもしれないと、はっきり断れずにいた。

そんな不安もあって、結局異動の申し入れを行ったようです。

③保護者

施設に送り迎えしている保護者であれば、顔を合わせて支援のことや世間話もできるかと思いますが、

施設に送迎を任せてしまっていたり、特に入所施設やグループホームの利用者の保護者とは、面談やイベント時に連絡するだけで、どうしても関わりが薄くなってしまいます。

いざ話をすると、食い違いが出てきてしまうこともあります。

その原因として、例えば、

保護者が…

  • 施設に任せっきりで利用者をほったらかし。
  • 行事に参加しない。
  • 帰省させない。
  • 連絡するなと言う。利用者をたらい回し。

担当支援員が…

  • 変わっていた。
  • 保護者の望む支援を行わない。
  • 支援をコロコロ変える。
  • 連絡をしない。
  • 事後報告する。
  • 忙しいと言う。

それぞれ言い分はあるんでしょうけどね。

普段からコミュニケーションを図っていれば起こらない食い違いも、未然に防げるものなら防ぎたいですよね。

労働条件

勤務時間や拘束時間、時給などで悩むこともあると思います。

入職時に法人と自分と、お互いが了承した上で契約しているとは思いますが、

知らぬ間に契約時の内容が変わっていたり、残業代が払われなかったりすれば問題です。

それ以外にも、表には出ないような問題があります。

例えば、

残業を勧めず定時で帰るよう促されるが、勤務時間に終わらせられる仕事量ではないために、結果として休日や夜間、隠れるように上長のいない間に仕事を終わらせるといった矛盾が生じています。

ケース記録の打ち込みの時間など、業務配分が適切でなければ、それはサービス残業を強いる無言の圧力と言ってもいいんじゃないでしょうか。

ただ、勤務時間で言えば、

人への支援というのは、なかなか時間で区切れるものではないんですよね。

抱える利用者が多ければ、その分支援が必要な諸々の問題も重なる可能性が高まります。

休憩を取れないのが実情ではないでしょうか?

この忙しさっていうのは、1日のスケジュールや業務マニュアルとして時系列で表せるほど簡単ではないのも確か。

労働環境

ここでいう労働環境は、実際に障がい者支援を行う現場の状況です。

実務としての働きやすさです。

特に障がい者施設の対人サービスでは、利用者それぞれに合わせた質の高い支援の提供が要求されます。

法人の持つ財力にも関わりますが、

支援を提供するために必要な設備や物品があまにりも粗悪で、利用者が可哀想に思ってしまうほどの環境であれば、それは本末転倒と言わざるを得ません。

また、個人的には働く職員にとっても支援しやすい環境を整えることが望ましいと考えます。

利用する人が多いほど、活動していれば設備の破損や故障も起こりますから、迅速に修理してほしいですね。

例えば、

入浴設備の機械浴槽が故障すれば、介助者の腰に負担をかけてしまいますし、

入所施設で、冬場に暖房が効かずに、夜勤者の仕事が手につかない、

夏場に冷房が効かずに居室の窓を開けっ放しにしていたら、大量の蚊に刺されたり、

そんなこともありました。

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異動の勧め

僕はそもそも中途採用でこの世界に入ってきたこともあり、今更一つの施設にこだわる理由はありませんでした。

正規職員なので断ることもありませんが、異動を経験するにつれ、自分から異動を希望するようになったんですね。

通勤に時間が掛かったり、朝早い出勤、夜勤など、辛いこともありますが、

嬉しいこともありました。

たくさんの障がい者に出会える

裏を返せば、

異動とは、前の施設の利用者と会える環境を残すこと、と言えます。

それが転職との違いです。

職場を異動して、何が嬉しいって異動する前の施設の利用者に再び会えることです。

利用者の多くは、職員のことを忘れはしません。

イベントや行事で出会うと、遠慮なく躊躇なく話しかけてくれます。

世間擦れした僕らは、久しぶりに出会った人にためらいなく自分から声を掛けることができるでしょうか。

仕事自体辞めてしまえば、再び会える機会もほぼありません。

いろいろな支援が経験できる

たくさんの障がい者に出会えることとほぼ同義だと思います。

「それぞれの障がい者=それぞれの支援」

この業界で働き続けるのであれば、その経験は必ず役に立つはずです。


事業所がいくつもあるような大規模の法人ばかりではありませんので、

参考までに。

かいご畑

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僕が障害者施設の仕事を辞めたとき

僕が障がい者施設の仕事を辞めた理由を書き出してみましたが、

文字に起こすとなんだか綺麗ごとに見えてきて恥ずかしいですね。

…さらっと流してください。

退職理由

  • 福祉に対する法人の方針と自分の考え方の不一致。

    このブログの立ち上げにも関わるんですが、どちらかというと障がい者より現場の支援員に対する、法人のサポートが足りないと感じるようになりました。そしてそれは、日本の福祉業全体で言えることはなんじゃないかと。国の施策によって、支援員個人の訴えによって、各法人が障がい者のための、(支援員のためでもある)本当の施設を作るにはまだまだ時間が掛かると感じました。
    管理者である上司を見ていても自分が理想とする管理者はおらず、自分の理想とする施設運営もできそうにありませんでした。
  • 現場支援を継続するだけの体力不足。

    現場の支援体制にもよりますが、やるべき業務や支援で頭と体がアップアップ状態で、しかも頼るべき同僚がいなかったことです。
  • 冷静な支援ができない。

    細々とした支援に根を詰めてこなし、抜くところは抜く、といったコントロールが出来ず苛立つようになり、その苛立つ自分が嫌になりました。
  • 自分の個性特性を活かすことができない

    例えば、僕は口下手なので必然的に人の話を聴くことが出来ましたが、それに割くだけの時間の余裕はありません!
    もっと支援員個人個人が個性を生かして支援ができる体制であれば、それは利用者のためにもなるはずと思うようになりました。
  • 人生の折り返し、40歳という節目。

    この世知辛い世の中でこのまま施設職員として働き続けるべきか、脱サラして新しいことに挑戦するか悩みましたが、もう残された人生は少ないです。やれることできそうなことに挑戦してから死んでいきたいと思います!

退職後の喪失感

僕の場合、年齢的に転職できるかわからない、先の見えない不安があります。

やりたいことをやってうまくいく保証はどこにもありません。

そんなことも相まって感じたこと…、

やっぱり利用者に会えないのは辛い!

辞めてからものすごく寂しくなりました。

率直に、

汚れのない無垢な笑顔が恋しいです。

つたない支援にも僕を頼ってくれたことを感謝しています。

利用者が頼れる人は僕らしかいないんですよね。

だからこそ疲れていると知りつつも支援員に訴えるしかなかった。

もっと利用者に対してできることがあったんじゃないかと悔やみましたが、

現状の職員の体制では今までと同じ関わりしかできないと判断し、

別の角度から障がい者支援に対してアプローチすることに決めました。

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まとめ

僕が障がい者施設で働いている間に、突然来なくなった職員を何人も見てきました。

現場の支援体制が崩れ、残った支援員らの負担を考えると褒められるものではないんですけど、

人それぞれ事情というものがありますし、致しかたなく辞めることもあると思います。

施設の現場の状況を知ればこそ、辞めていく人だけを責めることはできません。

逆に全てが施設や法人の責任とも言い切れません。

何が辛いのか、何で苦しんでいるのか、それは改善できることなのか、支援中や自宅でも、ふとした時に浮かぶ自分の思いを書き留めてみてください。

この記事のように、自分の長所や短所、次の職場に望むことなど、文字に起こして自分の思いを整理することで異動先や転職先に活かせるはずです。

また、障がい者施設で数年働いた(耐え抜いた?)人であれば、障がい者施設の魅力も感じ取れたはずです。

その経験から、違う法人で障がい者支援を続けるのもいいと思います。

あなたにとって働きやすい職場が見つかることを願っています。


障がい者と支援員を応援しています!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

かいご畑

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