初めて障がい者さん(以下、利用者/敬称略)と顔を合わせたら、何て声をかけて良いか、迷いますよね。
障がい者施設で働き、慣れた職員でも初めて話す利用者には、多少なりとも言葉を選んでいるはずですが…
それは、誰であろうと、施設外であろうと人間同士当然のことですよね。
ただ、利用者によっては話せない方もいらっしゃいます。
それぞれが障がい特性を持っています。
支援者と利用者がお互い誤解を招かないよう、そして、戸惑わないよう、心構えを書き留めておきます。
今後の支援にも必ず役に立つはずです。
とりあえず、挨拶!
社会人として基本ですよね。
○耳の遠い方もいらっしゃいますが…、突然大きな声を出すと、敏感に反応してしまう方もいらっしゃいます。
○反応がなくても気にせず、無理して返答を引き出そうとしない。
○初対面では当然、相手も緊張したり、警戒しています。
慣れていけばこの挨拶の一言とその反応で、ある程度はその利用者さんとの接し方がわかるようになるはずです。
目を合わせてみる
○自閉症の方は特に、目を合わせることが苦手。嫌っているわけではありません!
そのまま見つめ、じっと見つめ、いつまで見つめ、
それでも利用者から怒られた経験は今までありません。
僕は不思議と利用者の動作に見入ってしまうことがあったものです。
距離を保つ
○人間には、パーソナルスペースという、人が不快に感じる距離というものがあります。適度な距離を保ちましょう。
当然事前知識がない場合には他害を受ける、という可能性もあります。
待つ
○相手の言葉を聞き入れても、すぐには反応できず、返答に時間が掛かる方もいらっしゃいます。気長に待ちましょう。
…なんて言ってられない状況も多々あるものですが。
よく「ちょっと待ってて」なんて言葉を使ってしまいがちです。
そんな時はしっかりその理由を付け加えましょう。
待つ理由が分からないと、次の段階や言動に進めず、不穏になったりゆくゆくはストレスとして蓄積してしまいます。
内部に限らず外部研修などでも明確な理由も伝えず待たせることは放置やネグレクト、人としての尊重を軽んじるものとして虐待につながるとされています。
様子をみる
こちらの言動に対してどんな反応しているか観察してみましょう。
○人見知りせず、一方的に話しかけてくる方。
○発語はないが、興味津々で近づいてくる方。
○奇声をあげる方。
○飛び跳ねている方。
○耳をふさいでいる方。
喜んでいるのか、悲しんでいるのか、何を考えているのか…
初対面では分からないことが多すぎます。
ただ、利用者それぞれが個性をもち、
それぞれ独自の方法で感情を表してること。
これだけは忘れないでください。
まとめ
どんな人でも初対面は緊張しますよね。
相手の言動を受け入れること、聴き入れること、待つこと。
これは、今後の支援に必ず役に立つ技術でもあり、また、支援者に備わってほしい技術でもあります。
社会から(法人から!)いろいろな面で、支援者が利用者と同じくらい尊重される日を望んでいます。
そして、支援者と障がい者を応援しています!
最後まで読んでいただきありがとうございました!