みなさんおつかれさまです!
子育てと仕事の両立で毎日が一瞬で過ぎ去ってしまう、そんな感覚で過ごされている方もいると思います。
ちなみに僕は子育て未経験ですが、
子育てしながら仕事もしている兼業主婦の方と一緒に仕事をしていると、実に多くのことに気付かされます。
今回は、やっぱり子育て経験者は違うなあと思ったことを書き留めたいと思います。
子育て経験者の支援は、ささいな変化を見逃さない
男と女という違いもあるかもしれませんが、往々にして女性の子育て経験者の支援は、利用者のささいな変化に気付ける、という点にあります。
表情や言動、歩き方がいつもと違うなら、すぐに声掛けして反応をみています。
僕が利用者の立場だったら、正直ちょっとうるさいと思ってしまうほど、よく声掛けしていますね。(良い意味で!)
それは、同僚の支援員に対しても同じで、髪を切ったことはもちろん、女ができただとか(笑)、落ち込んでいるだとか、すぐに見抜かれてしまいます。
体調不良に気付かなかった場合、悪化して入院なんてこともある障がい者支援ですから、早期発見という意味ではとても貴重な能力なんです。
子育て経験者は効率良く、テキパキと支援を行う
家事をこなしているからでしょうか、仕事が早い方も多いですね。
パートの勤務時間内に自分の仕事を終わらせ、家に帰って夕食の支度をしなければならないという意識がそうさせているのかもしれません。
調理実習や洗濯など水回りは任せてしまいがちです。
利用者と外出となった場合には、その準備物を用意周到に整えてくれます。
忘れがちなゴム手袋やおしりふきなど、
持った?持ってかない?
と、ほんとお母さんのようです。
子育て経験者は、必要のない支援を見分けて、切り捨てることができる
先ほどの仕事が早い、ということにもつながるんですが、みなさん諦めが早い、こともあります。
僕が管理者に、あるいは看護師に報告してアドバイスをもらうべきか悩んでしまうところを、
大丈夫、と思ったことに関しては切り捨てることができるんです。
ちょっとした擦り傷などは、大丈夫、ほっときゃ治る、といった感じで次へ進んでいくんですね。
頼りになる上司!といった感じ。
とはいえ、子育て経験者の支援に疑問を持つこともある
子育て経験者の支援について多くのことに気付かされながらも、一方ではこれは違うんじゃないのと思うこともあります。
それは、障がい者に対する支援と自分の子育て経験を一緒にしてしまっている、
ように見えるときがあります。
たとえば、
- 声掛けの頻度が多すぎる
言えばわかってくれると思わんばかりに声掛けし、利用者とそのときどきの状況によっては、その利用者や周囲の利用者の精神状態を悪化させることもあることに配慮しない。 - 叱るときは叱る
自分が怒っていることを分からせるために、叱るときは強く叱ってもいいという信念。
これは、個々の利用者に応じた支援ができていない、と言ってもいいかと思います。
もちろん、子育て経験者のすべてに当てはまっているわけではありませんし、
障がい者の子を持つ支援員はまた、違った方法で支援を行っていると思います。
反論もあるかと思いますが、子育て経験がもっと効果的に障がい者支援に活かせるはずなんです。
まとめ
子育て経験者は障がい者施設にとっては貴重な人材です。
それは、子育て経験のない支援員が持っていない能力を持ち合わせているからです。
そして、現行の制度では、非常勤職員やパートさんが正規職員(の一部業務)をまかなっている状況があるからです。
家事や育児、そして仕事をしながら勉強するのは難しいことかもしれません。
会議や研修にも参加できないことが多いと思います。
支援員はそんな子育て経験者の非常勤職員やパートさんと連携し、情報交換して支援の場をうまく回さなければなりませんね。
そして、子育て経験者が、子育て経験を活かしながら障がい者支援のプロとして働けるよう、施設は支援員育成方針を、国や法人は労働環境を見直していかなければなりません。
障がい者と支援員を応援しています!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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