みなさんおつかれさまです。
障がい者支援で利用者が甘えてくることはないでしょうか?
個々の利用者の性格や個々の支援員の捉え方にもよると思いますが、
かわいい奴だなあ、とか、めんどくさいなあ、とか思ったりします。
自立のために支援しているわけで、できることは本人が自分でやってほしいですよね。
ただ、甘え上手の利用者は、なんだかんだ言い訳してその場を乗り越えようとします。
そして、その甘え上手の利用者に対しては、支援する側も構えて対応するようになってきます。
そうなると、本来の支援の目的が変わってきてしまうときがあるんですね。
どういう経緯でそうなるか、僕の経験を元に紹介したいと思います。
甘えているかどうかを基準に支援を決定することで広がる問題
先程書いたように、甘え上手の利用者に対しては、支援する側も構えてしまう傾向にあります。
その利用者のどんな発言でも、どんなお願いでも、甘えているかどうかに重きを置いてしまう。
つまり、その利用者の性格や障がい特性、あるいはその日の状態などを優先するより、甘えているかどうかを判断して、支援のするしないを決めてしまう可能性があります。
できることでも、その日はしっかりした理由があってできないのかもしれません。
できないことは、支援員がしっかり見極めれば、一部は自分でできることがあるかもしれません。
場合によっては、利用者は、できることもできないことも一緒くたにして、やらない、ことを選択してしまうんです。
食事や入浴を拒否されたら支援員にはどうしようもありません。
いじけたり、だだをこねたり、一時的な拒否であればいいんですけれども、それが続くと正直厄介です。
他の支援員にも負担になってしまいます。
世話人は甘えを問題行動と判断して入浴支援を行わず、その利用者は入浴が嫌いになる
グループホームでの話なんですが、
世話人も食事支援(調理・提供)だけでなく、生活支援を行うことがあります。
入居利用者に対して、食事や入浴、排泄などの一部を支援してもらっていました。
ある利用者は半身麻痺ですが、自立して歩くこともでき、日常生活の基本動作には、ほぼ支障はありません。
ですが、よくよく観察してみると、入浴時の背中と足先の洗い方が十分でないことが分かります。
それでも世話人は自分でできるはずとは判断し、声掛けのみで、介助支援することはありませんでした。
その利用者は、普段から怠けがちであるため、よく喋るその一つ一つの言葉も言い訳じみたものに聞こえるのは確かです。
入浴支援以外でも、そんなことはちょくちょくあり、
その利用者もその世話人さんに対して、愚痴や不満を話し、お願いをすることに躊躇しているようです。
正規職員がいない時に入浴や食事を拒否することがあるようでした。
利用者にとって、できないことや、やりずらいことがあれば、やりたくない、につながります。
そこを支援するのが支援員の仕事ですが、
なにも世話人だけの責任という訳ではありません。
甘える利用者とそれを問題ととる世話人の間で正規職員がやるべきこと
世話人は正規職員ではありませんし、非常勤職員です。
最終的な決定や判断は、正規職員に委ねられます。
どんなにアクの強い世話人に対しても、間違っていたり訂正すべきところは言わなければならないのが正規職員の仕事です。
- 甘えの元を知ること。
利用者がある行動に対して億劫になっているならば、その原因を考えることです。支援が行き届いていない可能性があることを検討してください。 - 支援内容を精査する。
十分に観察して、その利用者に本当に必要な支援を見極めて計画し、周知してください。 - 世話人のできる仕事を決定する。
職員の配置や利用者との相性もあるかと思います。世話人がやるべき支援とできる支援、やらなくてもいい支援を決めてしまってもいいかもしれません。 - 世話人への周知
自分なりの子育て論を持ち、個性の強い世話人も多くいます。世話人らをまとめるのは大変なことですよね。
まとめ
利用者の甘えを支援員が甘えと判断した途端に、本来の目的である支援を見えなくさせてしまう、
そんなことがあるんです。
また、利用者と世話人との関係、正規職員と世話人との関係も見過ごせません。
正直、世話人の障がい者に対する支援や認識、施設側からの教育など十分でない側面があります。
自分の子育て経験から教育論を信じて押し通す世話人もいると思いますが、
利用者の将来のためにも正規職員が間を取り持ち、(なるべく穏便に!)毎日を過ごせたらなあと思います。
障がい者と支援員を応援しています!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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