こんにちは!コグメロです!
みなさんは利用者にどんな支援方法を提供していますか?
利用者はそれぞれ個別にさまざまな問題を抱えています。
利用者の自立生活のために、支障をきたす問題があれば支援していかなければなりませんよね。
今回はケース会議と題して、僕の施設利用者を一例に支援方法を考えていきたいと思います。
○iさん
○男性
○20代
○グループホーム入所
○就労継続B型所属
○知的障害
○自閉症
○療育手帳B
○障害支援区分3
○日常生活の基本動作を声掛けなしで行うことができる。
自閉症のiさんが爪を噛んではいけない理由
自閉症者特有のこだわりある行為の目的として、その行為によって自分が安心できる、
ということが挙げられます。
害がなければ爪を噛むくらいいいんじゃないの?
無理にやめさせなくてもいいんじゃないの?
と思うんですが、
ある日、気づいたら点々と口元の皮が剥がれていたんです。
ダニかな、とか思ったんですが、
念のため皮膚科へ。
先生が皮膚の一部を剥がして顕微鏡を覗き込む。
…………………………。
水虫ですね。
?????!!
このiさん、足が水虫であったために、口周りまで水虫菌に侵されていたんですね。
そう、足の爪もヨガよろしく器用に口元まで持っていって噛んでいたんです。
…顔が水虫。
これはさすがにやめさせなければと思いました。
自閉症のiさんが爪を噛まないようにする支援
自分の手と足の爪を歯で引きちぎるように噛んでいたんです。
自室に爪切りもあり、爪切りを使い自分で自分の爪を切ることができる能力を持っています。
理由を尋ねても、はい、あるいは、こちらの質問をおうむ返しするだけ。
こちらの言いたいことは理解しているはずなんですが…。
僕が作成した個別支援計画では、
- 適時声掛け
- 定期爪切り時間の提案と実施(見守り、爪切り補助)
- 爪先の手入れ(ヤスリで爪先を整える)
を行いました。
自閉症のiさんに爪を噛まないように支援してからのモニタリング
自立して日常生活を送る能力を十分に持っている利用者ですから、声掛けが基本です。
水虫の外用薬の塗布も、こちらが指定しなくとも決まった時間に自分から支援員に声をかけてくれます。
その際、爪は噛まないように声掛け。
そして、このグループホームでは整容週間が決められていたので、耳垢を取る支援や爪切りを支援します。
iさんの爪は噛んでしまったために爪先が乱れているのでヤスリで整えたりしていました。
iさんは、ハキハキと元気よく返事を返してくる、素直で愛しい存在です。
そして、手の掛らない、自立した利用者です。
その反面…、
施設ではありがちですが、手の掛かる利用者ばかり目が行ってしまい、自立した利用者のことは後回しになってしまうことがあります。
モニタリングの時期が迫ってきてようやく支援計画を考えるなんてことも…。
手遅れにならないよう観察を怠らないようにしていきたいですね。
障がい者と支援者を応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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